| 社側 | | 1993年に、大阪の民放AMラジオ局(MBSラジオ、ABCラジオ、ラジオ大阪)とNHK大阪放送局の4社で
“災害とラジオ”をテーマとして考える「在阪AMラジオ災害問題協議会」を発足させた。
1995年の阪神淡路大震災を機にラジオ関西が加わり、その後、1998年からKBS京都、和歌山放送が加入。
計7社の参加で現在のAMラジオ災害問題協議会となった。
特別番組やイベントでのPRなどで、“災害とラジオ”について考え、災害時のラジオの有用性を訴え続けている。
今年度は7つの放送局が、災害が起きたときに直面する課題についてそれぞれ取材し、各々およそ5分のリポート番組「いのちのラジオ」としてまとめた。
こうして制作された以下7つの番組を、1月にそれぞれの局で独自に編成し放送した。
(ラジオ大阪では「NewsTonightいいおとな」内で放送)
①NHK大阪放送局「地下街の南海トラフ対策」
②MBSラジオ「防災教育で学校を立て直す~大阪市立鶴見橋中学校の挑戦」
③ABCラジオ「私のペットは避難所に入れますか?」
④ラジオ大阪「災害と聴覚障害者」
⑤和歌山放送「オートバイによる避難支援」
⑥KBS京都ラジオ「消防防災サークル京都学生FASTによる京防災フェスタ2017リポート」
⑦ラジオ関西「災害ボランティアいまの課題とこれから」
※以降、それぞれの番組を示す際はこの番号を使用し、局名とタイトルは省略する。
|
| 委員 | | 今回のようにラジオ7局が共同で一つの取り組みを進めるということは、意義のあることだと思う。
放送後HPに音声をアップすることで、番組が「防災マメ知識」のように活用可能になっている構成も、ひとつのよいアイディアだと感じた。
ただ、番組そのものについては、強い印象が残るものがなかったのが残念だ。
レポートとしてはそれぞれ面白いが、5分という時間の制限に加え、いくつかを続けて聞くと、内容の幅広さからかえって印象が散漫になってしまった気がする。
この協議会の趣旨が「『災害時に役立つラジオ』であることを訴求すること」なら、どんな番組であれ、主人公はラジオそのものであって欲しい。
今回の番組にしても例えば、避難所とペットの問題でラジオは何ができるのか、南海トラフが起きた際、地下街でラジオにできることはあるのか、
オートバイで物資を運ぶ際、ラジオは活用されるのかといった視点が欲しかったと感じた。
せっかくこのような場があるので、素晴らしい「ラジオの力」を存分にアピールする機会にして欲しい。
ラジオの有益性を理解してもらうことは、リスナーの防災意識の向上に必ず役立つと思う。
|
| 委員 | | 今回の番組内容は、災害発生時や避難時の「課題の啓蒙」と「団体の取組み」の2つが切り口となっていると感じた。
「団体の取組み」は、それぞれ一回の活動を切り取って紹介されているため、それぞれのホームページを見て、初めて活動の背景と意義が分かった。
番組だけでは、紹介されている取り組みの意義も分かりにくかったことが残念だった。
例えば②で取り上げられた学校は、防災だけでなく様々な活動をしているようなので、それらを含めた学校の良さをもっと伝えてほしいと思った。
その点、課題の啓蒙を図る番組は、気づきを与えてくれるものとなっていた。
短い中にも解決が簡単でない災害時や被災生活上の課題について、普段の生活場面で思い起こせる内容となっていたように思う。
例えば④は、最後の声掛けの一文も含めて、災害時には、いかに全員に等しく情報を伝えるかが重要であるとの思いを持った。
また⑦は、ボランティアの課題について大きな視点でまとめられていた。
ボランティアを善意による活動とするだけでなく、社会に必要不可欠な活動として費用負担などの現実面を整備していこうということ、
被災者自身ができることが何かを問われたことなど重要な視点を示していると感じた。
|
| 委員 | | 各局が同じテーマで番組を作るというのは、珍しく面白いと思った。ぜひ続けていってほしい。
それぞれの番組について、①の内容は具体的だが展開が速く、早口なのが気になった。
②は題材が良く、活動内容に感心させられた。③はペットを飼っていない者としては、新しい視点だった。
④はラジオでやる内容としては画期的だったが、音声メディアとしてどうしていくべきかという視点が欲しかった。
⑤もすばらしい取り組みだと思う。⑥はイベント紹介に留まっている気がしたので残念だ。
⑦はインタビュー内容がバラバラだったので、何を伝えたいかはっきりさせるとよいと思う。
|
| 委員 | | 印象に残った3作品について講評したいと思う。
まず③は、ペットに焦点を当てたテーマが新鮮で印象に残った。
そして④だが、ラジオ大阪は障害をよくテーマで取り上げているので、局の一貫した方向性を感じた。
また②は、中学生がいきいき話している様子が印象的で、内容に感動した。
5分という時間設定が良かったと思う。
|
| 委員 | | ①は地下街を取り上げていたが、爆発事故を想定していないのが残念だった。
また④では視覚情報の大事さを知った。最後に聴覚障害者の方が言っていた言葉は啓蒙になった。
各局がまとまって、このような活動をするということは非常に良いことだと思う。
ただやっているというだけではもったいないので、より実用性を高めていってほしい。
|
| 委員 | | ③、④は言いたいことがまとまっており、はっとさせられた。
①は、テンポは速かったが、普段地下鉄を利用している者としては非常に参考になった。また②は好感の持てる内容になっていた。
全体的に面白く、工夫されていたので、ぜひ再放送をやってほしいと思った。
それぞれテーマはバラバラだが、顔の見える関係を大事にすべきだという視点は共通していたように思う。
|
| 委員 | | 1年に1度の取り組みということで、何をテーマにするのかが重要だと感じた。
同じようなテーマになっても良いので、毎年やることに意味があると思う。
③は、震災時にはペットのことまで気が回らないと思うので、他の番組と並べて聴くと違和感があった。
②では、被災地にボランティアに行った子が、中学校の他の生徒に伝えている場面が紹介されており、そのように経験を共有することは大事なことだと感じた。
⑥は、語りは単調だったが、インタビューの中で「消防士の活動を見て、自分もなりたいと思った」という発言があり、そういった変化をとらえることは重要なことだと思った。
⑦のボランティア活動については、解決策として法律の制定などが挙げられていたが、資金を当てにするのはよくないような気がした。
また④は「視覚情報が必要だ」とあったが、具体例が欲しかった。
普段は、震災が起こる可能性があることを忘れてしまっているので、日頃から心得ておくことについて、このように伝える機会を設けていてほしい。
|
| 社側 | | 貴重なご意見、ありがとうございました。
|