| 社側 | | 特別番組『5周年記念もう一度聴きたい司馬遼太郎短編傑作選』は毎週土曜日の夕方6時から放送しているレギュラー番組「司馬遼太郎短編傑作選」の放送5周年を記念して、
司馬遼太郎記念館館長の上村洋行さんをスタジオにお迎えして、若き司馬遼太郎の素顔やエピソードを聞きながら司馬遼太郎のさらなる魅力に迫っています。
また、事前に番組ホームページを通じてリスナーに再放送して欲しい朗読作品の要望をお聞きし、要望の多かった「軍師二人」を全編再放送しました。
|
| 委員 | | 司馬遼太郎記念館館長の上村洋行さんの話が素晴らしかった。身内にしか証言出来ない作家以前の司馬遼太郎の話や、それを感じ取った幼い日々の上村館長の感性あふれる話が聞けてリスナーは大喜びなのではないか。
上村館長とは10年以上前仕事でご一緒しましたが、お話がとても上手になっていて驚いた。聞き手の和田麻実子アナウンサーとのやりとり、間の取り方、質問への的確にしてそれ以上のレスポンス、
そして「朗読」への思いの変化・・・どれをとっても聞く人を納得させる話だった。この朗読作品は以前にも聞いたが何度聞いてもいい。状況がありありと浮かび、銀河万丈さんの朗読は最高だ。
|
| 委員 | | 一般の方にはあまり知られていない司馬遼太郎さんの「素顔」を、義弟の上村館長がたっぷりと時間をかけて紹介している点が何よりも良かった。
構成面でも和田麻実子アナウンサーの話の引き出し方と流れがとてもスムーズで、上村館長の落ち着いた語り口からは司馬さんに寄せる敬愛の念が伝わってきた。
司馬さんは国民的作家だけに、ともすれば美化されたエピソードがついてまわる面があるように思うが、そうしたなかで、例えば「2トントラックいっぱい」の資料の話など、行き過ぎた脚色をやんわり否定しながら、
等身大の司馬さんの姿を浮かび上がらせることに成功している点にとても好感を持った。
朗読「軍師二人」の魅力は、ついその世界に没入してしまうという点で、まさにラジオの独壇場で全編聴きたかった。世間的には昨年が司馬さんの没後20年でさまざまなイベントが集中し、番組にも話に出ていた司馬さんゆかりの文机やソファの展示などがあった。
この5周年特番と上手くタイミングが合えばそうした案内も出来たと思うので、少し残念だ。私としては、新聞記者の先輩としての司馬さんの素晴らしさを再認識することができた番組だった。
|
| 委員 | | 司馬遼太郎さんが小説家になる決意の時や、有名な大量の資料に関する話など、近くにいた上村館長だからわかるご本人のエピソードがたくさんあった。
上村館長は非常に淡々とご自身の見聞きしたことを憶測を交えず語っており、司馬遼太郎さんの真実を伝えていきたいという気負わない使命感が感じられる素晴らしいインタビューであった。
インタビュアーも客観的な事実を語ってもらうことに止めており、両者がうまくマッチし自然な話になっていたと思う。改めて司馬作品を大事に読みたいという思いになった。
一方、リスナーからの要望により「もう一度聴きたい」作品が選ばれたということだが、作品の発表経緯に聞いていて消化不良の感がある。投票数を明示する必要はないのかもしれないが上位いくつかのうちから、最上位の一点という表現でもよいと思う。
5年間の集大成という盛りあがりの演出は必要であったように思う。また、インタビューで「竜馬がゆく」の小説化のきっかけや経緯を上村館長が語っていましたが、リスナーの意見をもとにその作品や背景について語ってもらえれば、
司馬遼太郎さんの愛読者であるコアなリスナーもさらに楽しめるのではないかと思う。銀河万丈さんの朗読はテレビのナレーションと違った臨場感があり、小説を朗読で聞くことの良さを実感できるものだった。
|
| 委員 | | 以前上村館長のトークを聴いたことがあるが、この番組を聞いてたいへん話上手になっていて驚いた。番組の中に道頓堀の記念碑の話が出てくるが、補足説明がなければわからない人もいるだろう。
この番組は司馬遼太郎作品を知らなくても充分に聴くことが出来る。司馬遼太郎は歴史小説だけでなく30年代にはファンタジー作品も書いていた。実験的な作風のものもあるので、そうした作品も知って欲しいと思った。
上村館長の話の中で「司馬が話すとたわいもない話が文明論になる」という点をもっと解説出来れば面白いと思った。朗読は銀河万丈さんの個性が強く良かった。
|
| 委員 | | 聴かせる朗読番組として成功している。上村館長がまだ子供で感性の強い時代に司馬遼太郎と一緒に過ごしており、その当時見聞きした司馬のエピソードがとても良い。和田アナウンサーの質問というのは手元に準備されているのか?
|
| 社側 | | 準備はしていない。その時々に応じて質問している。
|
| 委員 | | 番組の中に本願寺の話が出てくるが、東か西かな?と疑問に思いわかりにくかったので、少し説明を加えると良いだろう。西長堀のマンモスアパートの話も出てくるが、当時ここに住むのはブルジョアというイメージだったことを思い出した。
|
| 委員 | | 司馬遼太郎の身内の貴重な話を聞くことが出来た。上村館長の声も良く魅力的だ。この番組を聴いて司馬遼太郎作品を再び読んでみたくなる。朗読の前に作品の解説が入ると、司馬の作品を知らない若い人にも聞いてもらえるのではないか。
最後に映画のPRが入っていたが、少し違和感があった。
|
| 委員 | | 番組として完成している。かつて司馬さんの時代、司馬ブームもあったが、時と共に若い人に知られなくなるというのはとても残念なので、読み継いでいって欲しいと思う。番組CDなどは販売したりするのか?
|
| 社側 | | 市販はしていない。
|
| 委員 | | CDなど何か手立てがないと、良い作品も忘れられていくかもしれない。朗読は人間の肉声を生かして聞かせるものだが、楽器など音も入った演出も良いのではないか。
上村館長と和田アナウンサーのやりとりも当意即妙で良かった。
|
| 社側 | | 貴重なご意見、ありがとうございました。
以上
|