| 社側 | | 1966年、昭和41年に上方漫才界の発展を願って制定された上方漫才大賞は、今年の4月で50回を迎える。
この番組では過去50年の上方漫才大賞で披露された各部門の受賞漫才をお送りするとともに、50回を機に
さらにパワーアップする上方漫才大賞の最新情報も紹介。番組の案内役には上方漫才大賞発表会の構成を
約20年担当している放送作家の萩原芳樹氏を起用。漫才コンビ「B&B」で島田洋七氏の初代相方でもある
萩原氏が元漫才師や構成作家の目線で、漫才の紹介、解説を行っている。審議番組は2015年2月20日(金)
19時~19時30分放送分。第8回上方漫才大賞の新人賞のはな寛太・いま寛大、奨励賞の人生幸朗・生恵幸子、
大賞の三人奴の受賞漫才を放送している。
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| 委員 | | 懐かしい漫才を久方ぶりに聞くことができた。テンポもよく、漫才の格調も高く、誰にもまねできない
独自の特徴に芸の高さを感じ、かなりの練習を積み重ねていることも窺える。はな寛太・いま寛大さんの
漫才は二人のテンポが聞いている人の心をつかむ漫才だ。三人奴は聴き手をうーんとうならせる芸をさらっと
こなし、これがプロフェッショナルである、と感じる漫才だ。人生幸朗・生恵幸子の漫才は、若いときに好んで
聞いていたことを覚えている。次から次へとおもしろい話題を提供し、今でも二人の声が当時のテレビ画面を
彷彿とさせ、オリジナリティのある漫才に飽くことなく挑戦するプロの心意気を感じる。懐かしい声を聞くことが
でき、その時に本当によく笑っていた、と思い起こした。時々、昔の漫才を聞く機会があれば、と強く感じた番組だった。
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| 委員 | | 1973年の漫才ということだが笑いのツボはそれほど古く感じることなくさすが、だと思う。全体的には漫才の題材が
昔の話題だったので懐かしく聞くことができた。できればこの年に何があったか、例えば当時の首相は誰で(政治の話題)、
タクシーの初乗り料金はいくらだったのか(経済の話題)、などを解説・進行の萩原さんの口からさらりと紹介してもらえると
リアルタイムで聴いていた世代には一層懐かしく、時事的興味も湧いただろうと思う。このシリーズが年代順に
紹介されるのであればこの辺りの工夫も加えてほしい。また、この番組で紹介された往年の芸人さんは今
どうしているのかも知りたかった。番組としてはとても良い番組だ。
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| 委員 | | 今回の番組はネタのフレーズは知っていても初めて漫才を聞く芸人ばかりで、さらに年代的にも外れているので
正直懐かしい、という思いや新鮮さを感じることもなかった。しかしそれこそ解説者が相方をしていた「B&B」を始め、
漫才ブームの頃いつも見ていたコンビや「ダウンタウン」など最近では漫才をしている姿をみることが少なくなったコンビの
若い頃の漫才には興味も湧く。歴代の受賞者の中には改めて今、解説付きでじっくり聞いてみたいと思うコンビもたくさんいる。
今回が偶然かもしれないが、往年の漫才ばかりではなく様々な年代の漫才を入れて構成すると幅広い世代にも伝わる番組に
なるのではないか。また、番組冒頭の解説者の「萩原さん」の自己紹介がとても短いと感じた。事前資料では「島田洋七さんの
初代相方」と記載されていたが、番組では「放送作家」としか紹介されていなかった。「放送作家」という職業も一般的には
分かりづらい職業と思うので、「洋七さんの初代相方」の紹介があった方がイメージしやすく親近感も湧き、期待も高まると思う。
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| 委員 | | 評価するまでもなくとても面白かった。自分が高校生くらいの時には今よりも芸人が暮らしに根付いていた気がする。
はな寛太・いま寛大などは顔も浮かぶし、人生幸朗・生恵幸子などまさしく一世風靡した漫才だ。人生幸朗・生恵幸子の漫才の
中には時代を感じるフレーズもあり、懐かしくとにかく面白かった、の一言に尽きる。ラジオは漫才と極めて相性が良い、と
改めて感じた。番組を聴きながら浮かんでくる自分の思い出を懐かしく思うと同時に漫才っていいな、と感じてラジオに
戻っていくリスナーもでてくるのではないか。
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| 委員 | | 今回放送した受賞者の中で、はな寛太・いま寛大や人生幸朗・生恵幸子はかろうじて顔が浮かぶが、三人奴は分からなかった。
テレビで漫才を見たことはあるがラジオで漫才を聞いたのは初めてなのでどんな感じになるのか、とても興味があった。
偶然なのか、今回放送の受賞者の漫才は動きが少なくラジオ向きの笑いのもって行き方で分かりやすかった。さらに事前の知識が
ない三人奴にしても漫才の解説があったことがとても良かった。一方、最近は漫才なのかコントなのか判断が難しいネタも多く、
その分野をラジオではどう表現していくのか。三人奴にしても解説がなければ、やはり最後の視覚的要素があるネタは
分かりにくかったかもしれない。しかし、意外に視覚的なものをラジオで伝えても新鮮に聞こえることもあるのではないか。
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| 委員 | | 年に1回、このような昔の芸人の声や漫才を聞かせる番組はとても良い。特に「三人奴」はよく放送したと思う。猿のモノマネで
フィニッシュするなど視覚的な要素もあった。その一方で浄瑠璃が元ネタの漫才などは聴き手に上手く伝わるかどうか、
解説がないと難しいかもしれない。司会の萩原さんが漫才の邪魔をしないようにさりげない解説をする姿勢がかえって印象に
残った。人生幸朗・生恵幸子のファンに当時の若い世代が多いことやはな寛太が藤山寛美の弟子だったことなど、細やかな解説が良い。
この番組を聴いて、ラジオ放送でじっくり漫才を聞くことができることが分かり、できれば年に一度、上方漫才大賞の前に
放送して欲しい。
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| 委員 | | ラジオで漫才を聞いてきた世代なので放送を聞いて、例えば「三人奴」の芸など「あぁ、あのネタだ」と思い浮かべることができる。
しかし、最近は視覚的な要素があるもの、テレビにあった漫才・ネタが多く、これからラジオはどういうターゲットに向けて放送して
いくか考えていかなければならない。全体的に解説も少ないのでリアルタイムで漫才のネタが分からない聴き手にどう補足して
伝えていくのか。今年は50回という節目の特別PR番組という位置づけのようだが、ここで終わらずに記憶を伝え残していく手段として
続けて欲しい。上方漫才大賞を主催している放送局だからこそ大切にしてほしい。
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| 委員 | | コントなど動きがある芸が多くなり、ラジオよりテレビで漫才を見る人が多くなっている。ラジオで漫才を聞いたことがないテレビ世代にも
別の方向、聴覚的にアプローチをしてラジオの漫才番組を残していくことはできないだろうか。ただ、ラジオでも通じる漫才なのか否か
ということは気になる。中には、ラジオに向いているしゃべくり漫才にこだわっている芸人もいるので大事にしてほしい。上方漫才大賞の
過去50年の資料や歴史としてのこっているものをきちんとこのような番組の中で活かしていくべきだ。ラジオのためのしゃべくり漫才を
活かした形で番組を続けて欲しい。
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| 社側 | | 貴重なご意見ありがとうございました。
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