| 社側 | | 末期ガンと闘いながら高座に上がり続け、今年7月30日に亡くなった笑福亭松喬さんの追悼番組。
朝のワイド番組『笑福亭銀瓶の銀ぎんワイド』のパーソナリティ、笑福亭銀瓶と和田麻実子の進
行で通夜、告別式の独自収録カット、過去の放送とともに、松喬さんの足跡を振り返った。ゲス
トには筆頭弟子の笑福亭三喬さんを迎え、舞台裏や松喬さんの素顔について語ってもらった。番
組内で放送した落語は松喬さんのお気に入りだったといわれる「一人酒盛り」。松喬さん逝去か
ら約2週間後の8月11日(日)21~22時に放送した。
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| 委員 | | 桂文枝さん、桂文珍さんの沈痛なコメントが印象的。追悼番組でありながら楽しい思い出話が多い。
松喬さんの「一人酒盛り」は円熟味と枯れた味わいがある。お酒が進むにつれてろれつが回らなく
なり、大阪弁が際立つ様はまさに話芸といえる。勢いに任せた芸をする若手芸人に手本としてほしい。
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| 委員 | | 囃を聴いているだけでその場面が映し出されるようだ。三喬さんが述べていたように松喬さんの
落語は確かに緻密に演出されているように感じる。酒を飲まずにほろ酔い加減、その塩梅が聴衆を
酔わせているようだ。ただ、「一人酒盛り」を聴いた後では、三喬さんのコメントがあまりにも軽
すぎるように感じた。松喬さんの芸の深さを一番弟子が噺家として言葉を選んでコメントしてもら
いたかった。
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| 委員 | | 落語をよく知らない一般リスナーが聴いても松喬一門の結束の強い雰囲気がよく伝わる番組だ。三
喬さんの明るい語り口は湿っぽくなりがちな追悼番組の中に華やぎが出てよい。松喬さんの一門を
引っ張る親分肌な一面とは別の黙々と落語を研鑽し続ける姿を知ることができた。葬儀の際のコメ
ントは、同じ笑福亭一門の兄弟子、笑福亭仁鶴さんの話も聞いてみたい、と感じた。
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| 委員 | | 葬儀の際のコメントはやはり、笑福亭一門のコメントも入れるべきではないか。さらに住吉大社に
「住吉参り」を奉納した話が三喬さんと銀瓶さんの二人の間で完結してしまい、内輪話で終わって
いる。専門的な話は、落語をよく知らないリスナーに対して和田アナウンサーがそのつなぎ役とし
ての役割を果たして欲しかった。笑福亭一門は個性が強く、野性味がある一門だ。「カルガモ一家」
に代表されるようなエピソードは松喬さんの師匠である6代目松鶴とは違うイメージを知ることがで
き、全体的に追悼番組にふさわしい良い番組と感じた。
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| 委員 | | 住吉大社の落語奉納話や、専門用語など落語家同士のやり取りが、一度聞いただけではよく分から
ない。落語自体の話も重要ではあるが、落語に詳しくないリスナーが親しみを持てる松喬一門の小
話、例えば食事や旅行話などをもっと聞きたかった。さらに兄弟子である笑福亭仁鶴さんとの関係
など、下積み時代に焦点を合わし、松喬さんの素顔を知ることができる話題が欲しい。
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| 委員 | | 笑福亭松喬一門プロフィールや専門用語の説明も必要だ。番組内の落語は話にも出てきた住吉大社
に奉納した「住吉参り」や「駱駝」を聞いてみたい、と感じた。番組内で放送した「一人酒盛り」は
どんな理由で選んだのか。
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| 社側 | | 酒にまつわる噺は笑福亭一門の伝統。演じ手により三者三様、お客さんの反応によっても変化する
生きた落語であり、松喬さんのお気に入りの噺であったということが理由。
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| 委員 | | 追悼番組でありながら、芸人らしく明るく送り出しているところがとても良かった。追悼という部分
だけではなく、落語の良さも知ることができ、落語に興味をもった。これを機会に日曜夜21時~22時
に放送している『桂南天の米朝一門会』も聴き続けたい。
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| 委員 | | 松喬さんへのコメントは桂文枝さんや桂文珍さん、つまり松喬さんから見て、同期か年下の方にコメ
ントが限られていた。しかし、松喬さんを多角的にみるために鶴三時代をよく知る松喬さんよりも上
の世代からのコメントも欲しかった。「一人酒盛り」は師匠である笑福亭松鶴とはまた別の味わいが
あり、良かった。
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| 社側 | | 貴重なご意見ありがとうございました。
以上
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