| 社側 | | 7月15日(月・祝)に開局55周年記念として5時間半の特別番組『ラジオの力新発見!リスナーが選ぶヒットソング55』を放送した。これに付帯する形で4つのイベントを開催し、『熱唱ライブ~歌と歩んだ55年~』、『笑福亭銀瓶の銀ぎん寄席スペシャル』を生放送、『1314V-STATIONうたの文化祭』と『司馬遼太郎短篇傑作選スペシャルトークショー』は中継レポートを行い、後日放送した。『司馬遼太郎短篇傑作選スペシャルトークショー』は午後3時30分~4時30分に開催、トークショー全体は8月4日(日)夜9時~10時に放送した。このトークショーでは番組でナビゲーターを努める女優の竹下景子さん、司馬遼太郎記念館館長の上村洋行さんを迎え、司馬作品にまつわる思い出や司馬遼太郎に関する裏話を語ってもらった。招待人数はペア50組100名。
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| 委員 | | 竹下さんのトークは知的で品があり、明瞭で聴きやすい。松本アナウンサーの間合いも良い。司馬遼太郎の思想や様々なエピソードなど、上村館長の明快、かつゆったりとした口調で語られる解説を中心に内容のあるトークショーとなっている。
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| 委員 | | 例えば小説、特に史実に基づく小説を映像やラジオで表現する際に解釈の仕方次第で人物像が異なり、本来のイメージを大きく損なうことがある。時には違った視点で考えることも必要であり、たくさんの書物を読み続けることで世界が広がり、自分なりの判断ができるようになると期待できそうだ。トークショーを聴いてIT化が進む現在では活字も映像化が進み、ゆっくりとした時間の中で読書することが難しくなりつつあると実感した。竹下さんと上村館長の鋭い指摘は現代社会への警鐘のようであり、とても有意義な時間であった。
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| 委員 | | 司馬遼太郎の小説は全体を俯瞰する形で書かれている独特のものであり、それを深く理解している上村館長の解説は行きすぎた文明論もなく、とても良かった。竹下さんのトークも嫌みがなく、「淀君」という呼称をきちんと司馬作品で使われていた「淀殿」と訂正し、発言していたことに好印象をもった。ただ、トークショーの締め方が曖昧で未来への展望などもう少し具体的な形にまとめることができたのではないか、と感じた。
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| 委員 | | ラジオ・テレビ・小説の3つのメディアの視点の違いを踏まえ、司馬遼太郎の視点を深く理解できるトークショーだ。想像力を養うことが必要とされている現代においてとても重要なテーマと感じる。また、松本アナウンサーの「です」の「す」の発音の仕方に違和感を感じ、とても気になった。
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| 委員 | | 声の情報が主役となるラジオや映画の吹き替えは特に、話し手と内容がマッチしているかどうか気になってしまうものだ。最近、注目度を高めるために映画などでタレントを起用することも多いが、ラジオは声の情報が全てなので特に気を配って欲しい。『司馬遼太郎短篇傑作選』の放送時間は一般家庭では夕食の準備など忙しい時間帯に当たるので、もっとゆったり聴ける時間、例えば夕食が終わる夜21時過ぎなどに変更した方が良いのではないか。
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| 委員 | | 司馬作品は人物が多くて難しい。だが司馬作品はもちろん、司馬自身にも詳しい上村館長の解説が分かりやすく、この起用は正解だ。とても良いトークショーだったので最終的な来場人数から考えても招待人数はもう少し多くても良かったのではないか。
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| 委員 | | 専門的な話になりがちなところを普遍的な話に変換し、とても面白かった。トークショー内で流した番組の朗読部分はトークにも関係しているので、話の流れから竹下さんが言及した「淀殿」の台詞部分まで流した方が良かった。朗読という分野はこれからの高齢化社会の新たな趣味として長く続いてほしいものであり、この機会に活字から生まれるイメージを守る側の上村館長と反対にイメージを更新、または後退させうる可能性を持つ女優である竹下さん、という構図で一歩進んだ議論をしても良かった。
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| 委員 | | トークショー前に『司馬遼太郎短篇傑作選』を聴いていたので番組に関する話の部分は理解できた。しかし、オープニングに『司馬遼太郎短篇傑作選』の説明を入れないとこのイベントにだけ来たリスナーには主旨が伝わりにくい。具体的にどのような番組があってトークショーを設置したのか、など紹介が足りないように思う。今回のトークショーを聴いて、耳からの刺激は自分が感じるよりも多く、この朗読番組のように耳からの新たな刺激を与えてくれる役割をラジオが率先して担うべきだと考えた。
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| 社側 | | 貴重なご意見ありがとうございました
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