| 社 側 |
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「音芸の世界」は毎週日曜日(午後5時40分〜午後6時30分まで)放送している番組で、演芸を音だけの媒体である、ラジオを通じて楽しんでいただく番組だ。咀嚼しないで瞬時に理解できる映像でなく、絵のない「音」、「音声」だけにあえてこだわることで、人の無限のイマジネーションを呼び超こす。案内人は、音を大切にする芸人、ザ・ぼんちの里見まさと。里見自身、実際に舞台に立つ芸人のため芸人ならではの目線で、「音芸」の解説、おすすめの味わい方などを紹介している。番組は基本、二部構成になっており、前半部分は番組スタッフが演芸場や寄席、お笑いイベントから収録した「現在の音芸」を、後半部分は過去お笑いで一世を風靡した人、また現在も活躍している人の若かりし頃の「過去の演芸」をお送りしている。
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| 委 員 |
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音芸の世界というタイトルだが、内容を聴く限り、音の芸と言うより話芸・声の芸という領域の内容ではないかと感じた。音をラジオで聴く場合は人間の声も入るとは思うが、自然や人工的な音・楽器の音、音を真似る人間の声などを思い浮かべた。
また、里見まさとさんと一緒にスタジオに入っている構成作家の役割が分からなかった。里見さんの受け皿、相談だけでは物足りない。より専門的な知識を期待したい。現在の演芸として扱われていた笑福亭学光さんの腹話術落語は聴いていて楽しかった。是非、生で拝聴したいと思った。
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| 委 員 |
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非常にラジオ的な番組であった。笑福亭学光さんが腹話術落語という分野の落語をされているとは知らなかったし、新しい知識が得られた。現在、英語落語などがあ
るが新たな分野だと感じた。ミスワカナ・玉松一郎の漫才「ワカナ放浪記」を聴いて懐かしく感じた。女性の立場が低いその当時の時代では考えられない、男性に対しての強い発言がありそれが面白かったのだろう。だから爆発的な人気があったのではないか。それをなぞった形で今の時代に合ったテンポで里見まさとさん・亀山房代さんが、その漫才をしていたので面白かった。番組として時代を振り返り、昔一世を風靡した人物を呼び起こしていると感じたし、若い人にも演芸の歴史を振り返れるような番組になればと感じた。そのためにはもう少し踏み込んだ解説が必要になってくるだろう。
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| 委 員 |
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今回の構成が面白かった。ミスワカナ・玉松一郎という男女漫才があり、その後里見まさとさんの解説が、非常に分かりやすかった。お話されている方がプロらしく、車の中で聴いていたが聞きやすかったし、退屈しない番組だ。ただ時間が全体で50分の番組で2部構成になっており、番組として締めていくのは、なかなか難しい作業ではないかと思った。だからなおさら構成作家の立場をはっきりさせたほうが良いのではないだろうか
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| 委 員 |
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笑福亭学光さんの腹話術落語は初めて聴いたが、非常にリズミカルで実際に生で落語を聞きたいと感じさせる内容だった。音芸とは一体何なのかと感じさせるものだった。演芸・芸能の知識を得られて良かったし、まさとさんの解説がわかりやすかった。若干、漫才・落語が流れている時間が長かったような気がしたため、もう少し、まさとさんの演芸の説明、思い出話を聞ければと思った。
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| 委 員 |
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ミスワカナ・玉松一郎の漫才は現在の時代でも通用する内容であった。またそれをモチーフにした里見まさと・亀山房代の方言をテーマにした漫才も面白さの裏にある言葉・言語の奥深さを感じさせるものであった。それぞれの漫才を聴いていると声だけで手振り、身振りまでも想像でき、聞き手が、自分勝手な世界を描くことができるのだと改めて感じました。人と人とのコミュニケーションが祖雑になっている現代社会において、漫才というプロの話を通じて、言葉やコミュニケーションの 大切さを感じさせる番組であったと思う。
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| 委 員 |
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過去の演芸のSPレコードや現在の演芸はどういった基準で選んでいるのか。 構成作家の位置づけはどういうつもりで置いたのか。
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| 社 側 |
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例えば今回、現在の演芸として扱った笑福亭学光さんの落語では、録音する前に簡単な打ち合わせを行い、放送上で分かりやすい内容にしてもらっている。普通の落語と腹話術落語とどちらが良いかと聞かれて、珍しい方の落語を選んだ。もちろん昔の演芸などが収録されているSPレコードも全てが面白いわけではないので、最初聴かれた方が、拒否反応を示さないような配慮はしている。また構成作家の位置づけだが、まさとさんの対面に構成作家を置くことで、まさとさんが、話しやすいようにしている。また、昔の演芸はまさとさん、そして今の演芸は若い構成作家である米井敬人さんにしてもらうという趣旨があった。今後、その立ち位置は課題だ。
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| 委 員 |
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このような番組は大好きだ。構成作家の立ち位置もいずれ落ち着いてくると感じる。この番組の醍醐味は何と言っても、なかなか聴くことができない過去の漫才を聴けることだと思う。ただターゲットが非常に絞りにくい番組だと感じる。基本的に前半は今の演芸・後半は過去の演芸ということで、幅広い世代をとりこめる可能性もあるが、 高齢者と今の若者で、実際に演芸をしている人自体を知らない場合もあるだろう。今回の場合、過去の演芸としてミスワカナ・玉松一郎まで遡ったわけだが、今や、横 山やすし・きよしの漫才ですら聞いたことがないという世代もいる。何か、より分かりやすい聞かせ方があるかと思う。例えば漫才ブームの時に20代だった方が、今25年経ってふと、漫才ブームの時の漫才を聴いただけでもかなり懐かしく感じると思う。また、しゃべくり漫才を寄せ集めたり、落語でも今、英語落語など様々な種類があるため、それを集約して放送するとより解説しやすいのではないかとも思う。今後もどんな演芸を聞かせてくれるのかという興味を、リスナーに抱かせる演芸の選択とその演芸を聞かせるための解説がウェイトを占めるだろう。是非、今後も育てていってほしい番組だ。
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| 社 側 |
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貴重なご意見ありがとうございました。
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