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この番組『NEWS TONIGHT いいおとな』は、関西の民放AMラジオ局で初めての本格的な“ニュースショー”として2006年10月にスタートさせたばかりの新番組だ。その日に起きた世間的関心の高いと思われるニュースを、番組ホームページを通じたリスナーからの投票で決まるランキングに基づきカウントダウン形式で発表するなど、リスナーとの双方向性を強く意識している。また産経新聞グループの全面協力により、産経新聞の名うての論説委員がアンカーマンとして個々のニュースに解説を加えたり、ニュースの現場の“現在”の姿を当社や産経新聞の記者がリポートで盛り込んだりもしている。その他、当番組では「ニュース」に並んで「エンタテインメント」の要素も意識し、特に番組のレギュラーコーナーのひとつ『Music cafe』では大人世代のリスナーに満足してもらえる選曲に強くこだわっている。大阪のニュースワイドには欠かせない阪神タイガースの情報についても、この番組でしか聴くことの出来ない「裏」の情報を意識している。一日の終わりに「ニュース」と「音楽」でクールダウンしていく、心身リラックスして聞き込んでもらいたい番組だ。
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| 委 員 |
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ナビゲーターの土肥佳子さんの声が爽やかで、語り口も柔らかく聴き易い。(ホームページを通じてその日に起こった気になるニュースへの投票を募り、番組内にてカウントダウン形式で発表する)『ニュースカウントダウン』のコーナーで用いられているリスナー参加型の仕掛けも興味深い。個々の番組コーナーについても聴き易かったが、特に『Music cafe』のコーナーは選曲が良く独特の雰囲気もあり惹き込まれた。ただ、番組タイトルに“いいおとな”という言葉の含まれている意図が若干不明瞭で違和感を覚えた。
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| 委 員 |
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良い意味で番組のトーンが一定であり聴き易い。ナビゲーターの土肥佳子さんとアンカーマンとのトーク、『Music cafe』コーナーの上質な音楽といい、番組の雰囲気に統一感があって違和感なく聴くことができる。土肥さんについては(番組を機に大阪に引っ越してきたばかりで)大阪のことをまだよく知らないものと推測するが、大阪の文化を学習していこうという意欲が諸処に垣間見えて好感が持てる。彼女の目に新鮮に映るものが、大阪に生活する者にとっては最早当たり前すぎて見過ごしがちなものだったりする。聴いている我々も地元大阪を再発見することができ、彼女の存在と視点がかえって番組に“大阪の番組らしさ”を与えている。終盤のコーナー『今日の虎』では、また違った一面——緊張から解放された彼女の遊び心のようなものを感じることができる。この番組に土肥佳子さんを起用したことは成功だと思う。
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| 委 員 |
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『ニュースカウントダウン』のコーナーでは、番組ホームページを通じたリスナーからの投票によってニュースのランキングが決まるとのことだが、投票の際に投票者の情報——“個人情報”までは必要ないが、性別や年齢、職業など大まかな情報を入力してもらうことにすれば、今後の番組作りの参考資料として活かすことができるのではないか。
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| 委 員 |
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『Music cafe』のコーナーに出演している長田和彦さんの艶っぽい声が、このコーナーに独特な雰囲気を与えており思わず惹き込まれてしまう。結果として、タイトルにある『いいおとな』に説得力を持たせているように思う。土肥佳子さんの喋りでは気になる点があった。まず「カ行」「サ行」の発音が少し耳障りであること。あと、「〜でぇ」「〜がぁ」など時々接続詞の語尾が伸びる癖があるようなので気をつけた方がよい。
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| 委 員 |
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この番組でアンカーマンを務めているのは産経新聞社の論説委員の方々なのである意味当然かもしれないが、産経新聞の紙面で知ることのできる情報とこの番組を聴いて得られる情報との“差”が少ない気がする。今後は、この番組ならではの“掘り下げ”に期待したい。
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| 委 員 |
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ニュースを多角的立体的に検証し、かつそれを何かの作業をしながら聴いているリスナーに理解してもらうということを考えたとき、この番組の構成と中身はある程度正解だと思う。インターネットを通じて関心のあるニュースに投票してもらい番組の軸となるコーナーに反映させるという試みは、デジタル時代におけるラジオメディアとリスナーとの“双方向性”のあり方として評価できる。ただ、別個独立する2つのコーナーがそれぞれ同じニュースを取り上げ、しかも話の内容まで似通っているところがあった。こういった点は番組の演出的に浅く、リスナーを飽きさせる原因にも繋がるので注意した方がよい。
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| 委 員 |
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『ニュースカウントダウン』のコーナーについて、アンカーマンの解説やレッグマンのリポートなど織り交ぜながら、その日に起こったニュースが10位から1位まで丁寧に紹介されているが、必然的に時間も長くなり聴いていて窮屈な感じを受ける。半分程度紹介したところで一旦別コーナーを挿入するなど、番組構成を再考した方が良いのではないか。また、各メディアで取り上げられているようなニュースだけではなく、他では決して大きく取り上げられることはないがリスナーの日常生活に極々身近であると思われる情報を集めたようなコーナーがあっても面白いのではないか。番組全体のバランス上でも、より立体的になると思う。
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| 委 員 |
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番組が放送されている時間(21時〜22時30分)はラジオ大阪と他局を問わずこれまで若者向けの番組編成が多かっただけに、「ニュース」と「音楽」をじっくり聴くことのできるこの番組は、まさに“おとな”向けで新鮮だ。『アンチエイジング宣言』の発表以来、ラジオ大阪が変わってきたことを示す好例だと思っている。ただ、『ニュースカウントダウン』のコーナーについて、ニュースをカウントダウンで放送することに意味及び需要があるのか、個人的に疑問を感じる。「カウントダウン」という“型”にこだわるよりは、素材となるひとつひとつの「ニュース」に着目し“掘り下げ方”を追求した方が良いのではないか。
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| 委 員 |
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『Music cafe』コーナーの選曲意図を教えて欲しい。
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| 社 側 |
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ジャズやフォークソング、映画のサウンドトラックなどの中から、番組ターゲットである40代から50代のリスナーが青春時代を共に過ごし、音楽が触媒となって当時の記憶が蘇えるような楽曲を中心に選曲している。
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| 委 員 |
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構成が明快で、番組出演者の発声も明確かつ概ね表現も適切だと思う。ただ、『ニュースカウントダウン』のコーナーは情報を詰め込みすぎで、その結果個々のニュースの掘り下げが浅く説明不足に陥っている。新聞で例えるならば「見出し」を並べた印象だが、それは誰しもが既に昼間に見て知っている内容であり、強く興味を惹くきっかけになりえないと思う。カウントダウンを5位から1位までにするなど“詰め込み”を解消させ、テーマを絞りそれぞれを掘り下げていくべきだと思う。翻って、『Music cafe』のコーナーは雰囲気と選曲ともに良く大変結構だ。総じて、構成及び中身を再考し、整理し直すことでさらに良い番組になる可能性があると思う。
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| 社 側 |
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貴重なご意見ありがとうございました。
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