| 社 側 |
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本日審議していただく「桜井一枝の土曜なつメロ天国」は毎週土曜日午後7時から
8時30分に放送している。昭和60年にスタートしたナイターオフの定番番組で、
今期で14年目を迎えた。
番組の最大のコンセプトである「なつメロ」の定義の難しさや、長寿番組であるがゆ
えの悩みを抱えつつも中高年の聴取者の期待に応えるべく、工夫し続けている。
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委 員
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中高年に対して非常にサービスの良い番組だ。
巷で耳にする最近の歌と違って、何を歌っているのか内容が理解できるだけでも
随分ほっとすると思う。
パーソナリティの桜井さん本人の歌に対する想いや曲の解説が欠けているのでは
ないか。
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| 委 員 |
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聴いていて落ち着くし、安心感がある。ラジオ番組の典型という印象で、まだまだ続
いていく番組の生命力すら感じる。しかし、寄せられたハガキの中の地名の読み方
などは放送事前にしっかり調べておく方が親切だ。また、美空ひばりの歌詞が寄せ
られても曲がわからなかった話があったが、準備が足りないのではないか。
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| 社 側 |
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局にあるものの中で随分探したが、例えば美空ひばりの歌などは全曲集にも入って
いない映画の挿入歌等も多い。後日談としては、早速詳しいファンから回答があり、
翌週には放送できた。そういった形で結果的にリスナーとのコミュニケーションができ
ていくことがある。
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| 委 員 |
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聴きやすい番組だ。本人の曲に対するコメントがあれば良いが、思い出話がないの
ならば簡単な時代背景などを紹介してはどうか。「なつメロ」というのは確かに定義が
難しいだろうが、この番組の場合は喋り手本人の「懐かしさ」の主観が感じられる。
その主観性がよく生きているからここまで続けられたのだと思う。
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| 委 員 |
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やはり、年代のみでなく時代背景も紹介した方が聴き手に懐かしさが溢れるだろう。
しかし番組全体の雰囲気、基本の形は変えずに続けて欲しい。
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| 社 側 |
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14年の中で、曲ごとに時代背景をコメントする年、個人の思い出を振り返る年などそ
の年によってコンセプトを変えたり戻したりということを繰り返している。
番組が長くなると同じ話が何度か出てくるのは仕方ないにしても、「また同じ話か」と
いった飽き方をされないような工夫が必要になる。同じ年に流行った曲は同シーズン
中にも何度もかかるが、事件や思い出にも限りがあるので、その年その年切り口に
苦心している。
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| 委 員 |
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喋りが上手い。親しみやすく、下品にはならない限度をわきまえている。やはり曲に
いく時のエピソード等はもう一押しほしいところだ。どんどんデジタル化していく世の
中にあってラジオそのものの存在は逆のアナログ志向となる気が個人的にしている
のだが、それを確認できたような番組だ。
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| 委 員 |
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名古屋からの反応が数通あったが、エリアの違いが気になった。洋楽が聴ける「懐
かしのアチャラもんのコーナー」で、曲の年代の紹介がない。旅行情報は有益な内
容で、こういうコーナーがひとつあるのは良いと思う。
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| 委 員 |
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桜井さん本人は相手や番組によって水のように変化できる巧みな技術を持ったタレ
ントだ。
休暇村の紹介のコーナーで、「国民休暇村」という表現が何度か出ていたが、「国民」
を外した名称変更がされているので、そういったことには注意すべきではないか。
また、ラジオ大阪では日曜の同時間にもパーソナリティの違う「なつメロ天国」を編成
しているが、そこの差別化を上手くはかっていってほしい。
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| 委 員 |
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聴取者から寄せられる反応の男女比はどうなっているのか。
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| 社 側 |
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女性が6、男性が4というところだ。
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| 委 員 |
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この番組の選曲の年代を考えると、サラリーマンではリタイヤ組が増えていく世代が
対象になっていると思う。そこで男性が聴きたいものになると選曲が違ってくるかも
しれないのでそのシフトのずれを何回かに1回でも実験してみると面白いような気が
する。
また「アチャラもん」の年代は紹介してほしい。年代とともに、同時期に日本の曲では
何が流行していたのかなども知りたい。
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| 委 員 |
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14年間続けている間に様々な枝葉をつけ、そしてシンプルな幹の形に行き着いた
感がある番組だ。
「今」と「なつメロ」をどう繋ぐかというところでは桜井さんが非常に上手くやっている。
リクエストをする方が、その曲をなぜ聴きたいのかというところがそれぞれの生活史
なのだと思う。
懐かしむという個人の想いと、それを前を向いていく刺激に変えていく役目を担い、
多くの人が共有した時代の想いと個人史とが絡んでいく仕組みになっていっている
のではないか。
話と曲数のバランス、直球と変化球のバランス、個人性と社会性を繋げる選曲の
バランスなど、様々なバランスを上手く生かしながら続けていってほしい。
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| 社 側 |
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今後の参考にしたい。今日は貴重なご意見とご忠告をありがとうございました。
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